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風俗営業許可申請の難しさについて

風俗営業許可を自力で申請しようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には莫大な時間と手間が必要であることは確実です。
自ら挑戦しても、数々の困難に直面し、最終的には行政書士に依頼するケースも珍しくありません。
本サイトでは、風俗営業許可申請の難しさに直面する問題点をまとめてみました。風俗営業の許可申請を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
風俗法を勉強しなければいけない。
風俗営業許可の申請を行うには、風俗営業法の知識が不可欠です。 これを実現するためには、法令集や実務書を熟読し、学習する必要があります。 残念ながら、風俗営業許可に関する情報はインターネット上でもあまり充実していません。
最初に把握すべき法令は次の通りです。

風営法
施行規則
施行令
内閣府令
各都道府県の条例
上記のを法律・規則を読んで、「照明に関するガイドライン」「許可が必要な地域」「客室の定義」などを詳細に学んでいきます。 さらに、申請手続きには厳密な規定があるため、実務書を参考にして理解を深める必要があります。
風俗営業許可の保護対象施設の確認手続きが複雑である
接待飲食営業許可の申請では、「保護対象施設の有無の確認」という作業が大変です。
「保護対象施設」とは、幼稚園や学校、病院などのことを指します。
「保護対象施設」周辺では、接待飲食営業が制限されるため、周囲に「保護対象施設」が存在しないことを確認する必要があります。
これが、「保護対象施設の有無の確認」です。この作業は非常に手間のかかるものです。
具体的な確認方法は以下の通りです。
調査を行います。まず、役所内の各部署で情報を確認いたします。その後、詳細な調査を進めるため、周辺地域を実地調査する予定になります。
役所での確認
具体的には、役所では、幼稚園や学校の有無を確認します。保健所では、区域内に病院や診療所が存在しないかを確認します。
担当課は風営法について十分な知識を有していないため、事前に自己で勉強した知識に基づき、「保護対象施設」に該当する施設の説明を職員に行い、調査対象の範囲を明確に伝える必要があります。
行政が対象となる施設のリストやマップが公開されている場合、それを使用して調査を行っても問題ありません。ただし、掲載されているリストが前年のものであり、最新の施設が反映されていない可能性も考慮すべきですので、見落としのないように注意が必要です。
風俗営業許可の周辺地域の実地調査
役所を巡って確認した資料をもとに、営業所周辺を実地で歩いて確認します。 風営法によると、営業所から最大半径100mの範囲内に「保護対象施設」がなければ合格ですが、念のため半径120mの範囲を徹底的にチェックします。
外部からだけでなく、雑居ビルにどのような施設が入っているかも詳細にチェックします。 ここでの見落としは許されません。

風俗営業許可の測量・図面作成が難しい
風俗営業許可の申請では、営業所内の正確な空間把握と配置図作成の技術が必要です。これができなければ適切な手続きを進めることが困難になります。
実際に悩ましい箇所は以下の通りです。
図面作成技術の習得に伴うコスト
測量を行うには、道具を揃える必要があり、コストがかかります。 道具は最低限、以下のものを用意する必要があります。

レーザー距離計:約4,000円~5000円
スチールメジャー:約1,500円
照度計:約4,500円
デジタル分度器:約2,000円
接待飲食店営業許可以外では、それらを利用する機会はほとんどないと考えられます。 
また、風俗営業許可申請において、店舗を測量した結果を元にパソコンで以下4種類の図面を作成していくことが必要です。
測量技術の習得
接待飲食営業許可の申請においては、店舗の測量技術の習得が不可欠です。
図面を作成するためには、ミリ単位で正確な測量技術が必要です。 たとえ、あいまいな測定が行われたとしても、警察署の担当官が営業所を訪れる「実地調査」の段階でそれが分かってしまいます。
測量の際には、面積計算方法を検討し、レーザー距離計を使用して測定を行います。 図面を作成した経験がない場合、どこを測定すればよいのか分からず、かなり困難な部分でもあります。
また、風俗営業許可申請において、店舗を測量した結果を元にパソコンで以下4種類の図面を作成していくことが必要です。

営業所平面図
営業所の求積図
客室・調理場の求積図
照明・音響設備図
図面を描く際は、初めてCADを使用する方が直ちに図面を作成することは難しいです。
そのため、CADの操作方法について学習するために書籍を購入する必要があります。 しかしながら、これには時間と費用がかかり、自己学習が現実的ではないことが理解されます。
また、時間がかかる点や正確な寸法や比率の違いによって許可が下りない可能性があるため、CADを使用せずに手書きで図面を作成することは勧められません。
総じて、初心者がゼロから4枚の図面を作成するのは非常に困難であると言えます。
警察署での対応が難しい
警察署という言葉を聞いた時、一般的にどのような印象を受けますか?
申請手続きに関して、担当官が詳細にご指導いただけるとお考えですか?
現実には、市役所とは異なり、申請手続きについて細かく説明していただくことは期待できません。
風営法にまったく詳しくない申請者が相談しに行くと、通常、「風俗営業許可の申請は複雑なので、行政書士に依頼した方がよいでしょう」とアドバイスされることが多いです。 また、「申請書はインターネットで入手できます。図面の作成方法や申請手続きについては自ら調べてください」という指示も受けるかもしれません。 担当官は主に犯罪対処を担当しているため、このような状況はやむを得ないものと考えられます。
風俗営業許可申請の難しさについてのまとめ
風俗営業許可申請の難しさについてまとめると、手続きの複雑さや厳格な要件、そして警察とのやり取りなどが挙げられます。風俗営業許可を取得するには、法令を遵守し、必要書類を提出するだけでなく、警察との円滑なコミュニケーションが欠かせません。
また、風俗営業許可を取得するためには内装工事や営業許可の取得など、さまざまな準備が必要となります。これらの課題をクリアするためには、専門家の支援を受けることが重要です。
風俗営業許可申請は煩雑で複雑な手続きですが、適切な準備と専門家の助けを借りることで、スムーズに進めることができます。風営法の専門家や行政書士のアドバイスを受けながら、手続きを進めていくことが大切になります。
2024年12月11日 16:17