電気通信工事業における建設業許可取得の鍵:3つのポイント
500万円(消費税込)以上の『電気通信工事』を請負う場合には、『電気通信工事業』の建設業許可が必要となります。電気通信工事業で建設業許可を取得する際の3つの重要なポイントについてご説明いたします。
建設業許可の電気通信工事業とは?
建設業許可の電気通信工事の定義 |
有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備、データ通信設備等の電気通信設備を設置する工事 |
建設業許可の電気通信工事の具体例 |
電気通信線路設備工事、電気通信機械設置工事、放送機械設置工事、空中線設備工事、データ通信設備工事、情報制御設備工事、TV電波障害防除設備工事、など |
建設業許可(経営業務の管理責任者)要件を満たすこと
1.電気通信工事業をする企業で、役員(取締役)として5年以上の経験があります。 2.電気通信工事業以外の建設業種を営んでいる企業で、役員(取締役)として6年以上の経験があります。 3.電気通信工事業を営む個人事業主として5年以上の経験があります。 4.電気通信工事業以外の建設業種を営む個人事業主として6年以上の経験があります。 5.電気通信工事業を営んでいる企業または個人事業主の元で6年以上の経営補佐経験があります。 |
建設業許可を取得するためには、通常、申請者の取締役のうち1人(または個人事業主本人)が前述の条件のいずれかを満たし、その方が主たる営業所での常勤勤務が必要です。
また、上記の経験、すなわち経営管理経験は、建設業許可を取得していない事業者の下での経験であっても問題ありません。
建設業許可(専任技術者)要件を満たすこと
建設業許可の電気通信工事業の対応資格 |
・1級電気通信工事施工管理技士 ・2級電気通信工事施工管理技士 ・技術士『電気電子・総合技術監理(電機電子)』 ・電気通信主任技術者(+実務経験5年) ・登録電気工事基幹技能者 ・工事担任者(第一級アナログ通信及び第一級デジタル通信の資格者証の交付を受けた者又は総合通信の資格者証の交付を受けた者に限る)(+実務経験3年) |
電気通信工事業の指定学科を卒業し、一定の実務経験がある |
電気工学、電機通信工学 |
高校もしくは中等教育学卒業の場合、卒業後5年以上の実務経験 大学・高等専門学校卒業の場合、卒業後3年以上の実務経験 |
『電気通信工事業』にかかる建設工事の実務経験が10年以上あれば,要件を満たせます。 |
建設業許可を取得する場合、各事業所において常勤で働く従業員のうち、少なくとも1人が上記の条件を満たしている必要があります。
また、上記の経験、すなわち専任技術者の経験は、建設業許可を取得していない事業者の下での経験であっても問題ありません。
2024年07月06日 00:00