風俗営業許可申請の構造検査を徹底解説
構造検査ではどこを見られ、何を検査されるのか?
― 風俗営業許可申請における実務解説 ―
風俗営業許可申請では、申請書類・添付書類・各種図面を所轄警察署へ提出し、受理後に営業予定店舗で構造検査(実地検査・立入検査)が行われます。
初めて申請される方にとっては、
「何を見られるのか?」「どこを検査されるのか?」
という点が一番の不安ではないでしょうか。
行政書士の実務経験をもとに、構造検査の流れとチェックポイントを整理します。
1.構造検査とは
風営適正化法施行規則第7条には
「構造及び設備の技術上の基準」 が定められています。
風俗営業許可申請では、
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営業の方法
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営業所平面図
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求積図
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照明・音響設備図
などで、基準を満たしていることを示します。
構造検査は、図面どおりに基準を満たしているかを現地で確認する検査です。
さらに同時に、
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建築基準法
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消防法
の適合確認も行われます。
2.構造検査はいつ行われる?
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申請受理から約3週間後
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警察・浄化協会・役所・消防の4者で日程調整
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原則、申請者(オーナー)の立会い必須
実施日は平日です。
変更すると許可時期が遅れる可能性があります。
3.構造検査に来る機関
| 機関 | 主な確認内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 警察(風俗営業担当) | 構造基準適合 | 法令との整合確認 |
| 浄化協会 | 面積・図面照合 | 実測中心で厳格 |
| 役所(建築指導課) | 建築基準法適合 | 共用部確認中心 |
| 消防署 | 消防法適合 | 防炎・避難経路重点 |
小規模店舗でも8~9人規模になります。
4.どこを見られ、何を検査されるか
① 警察・浄化協会の主な検査項目
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 照明設備 | スライダックス不可(ON/OFF式のみ) |
| 客室の見通し | 衝立・不透明仕切りは不可 |
| 外部からの見通し | 客室内部が外から見えないこと |
| 施錠設備 | お店→外部以外に施錠扉を設けない |
| 照度 | 5ルクス以下でないこと |
| 掲示物 | 18歳未満立入禁止・20歳未満飲酒禁止 |
| 面積 | 図面と実測が一致しているか |
実務上特に重要な点
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面積誤差は必ず指摘されます
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求積計算の根拠を即答できること
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図面は「シンプルで見やすい」こと
浄化協会はレーザー距離計で細かく測定します。
② 役所(建築指導課)
主に共用部分を確認します。
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非常階段の施錠有無
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誘導灯の設置
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共用部照明の球切れ
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防火戸の作動状況
賃貸物件では管理会社との事前調整が重要です。
③ 消防署
| 店内 | 共用部 |
|---|---|
| 防炎カーテン | 外部階段 |
| 防炎カーペット | 防火戸 |
| 火災報知器 | 消防設備 |
| コンセント配置 | 誘導灯 |
防炎表示の確認は必須です。
消防からは「立入検査結果通知書」が交付されます。
5.検査時間
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約1.5~2時間(50㎡程度の店舗)
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役所は約30分で終了することが多い
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最後は消防になるケースが多い
6.検査後の流れ
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原則、許可を待つのみ
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面積誤差等があれば図面補正
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許可までは申請受理から概ね55日以内
7.行政書士の実務ポイント
風俗営業許可申請で最も差が出るのは、
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営業制限地域調査
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警察署ローカルルール対応
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構造検査対策
特に構造検査は図面の完成度がすべてです。
いい加減な図面では、
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面積計算の根拠を追及
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客室区分の妥当性指摘
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修正提出
となります。
まとめ
構造検査は
✔ 図面どおりにできているか
✔ 法令基準を満たしているか
✔ 面積計算が正確か
を確認する重要工程です。
風俗営業許可申請では、構造検査を見据えた設計・図面作成が許可取得の鍵になります。
当職では、
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申請書類作成
-
図面作成
-
面積計算
-
構造検査立会い
まで一括対応しております。
初めて構造検査を受けられる方の参考になれば幸いです。