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薬局開設許可申請の基礎知識まとめ

目次

目次(最初のまとめぺージへ)
薬局開設許可とは?薬局開設許可に必要なものを徹底解説
薬局開設許可申請の要件・条件を徹底解説
薬局開設許可申請書とその記入例を徹底解説
薬局開設許可申請に必要書類・チェックリストを徹底解説
薬局開設許可申請の変更届・更新手続きを徹底解説
薬局開設許可申請の提出先と手数料を徹底解説


1. 薬局開設許可申請とは?基本的な概要を解説

薬局開設許可申請とは、薬局を新たに開設するために必要な法的手続きの一つです。薬局を開設するには、薬事法に基づいて、都道府県に申請を行い、許可を得ることが求められます。この許可申請が通らないと、薬局として営業を開始することはできません。

1.1 薬局開設の法的根拠

薬局の開設には、薬事法(薬剤師法)が関連しており、薬局の設置場所、施設の構造、設備、薬剤師の配置などが法律で定められています。薬局開設許可申請の目的は、これらの基準を満たしているかどうかを審査し、薬局として適切な運営が行われることを確認することです。

1.2 申請の必要性

薬局の開設には、患者の健康に関わる業務を行うため、法的に安全・適正に運営されることが求められます。そのため、開設許可を得るためには、所定の基準をクリアし、許可が下りる必要があります。行政書士などの専門家は、この申請手続きにおいて重要な役割を果たします。


2. 薬局開設許可申請の手順と申請時期の重要ポイント

薬局開設許可申請は、いくつかのステップを経て行われます。その中で、申請時期や注意すべきポイントがあります。

2.1 申請の準備

薬局開設を決定した時点で、まずは必要書類の収集と、申請先である都道府県の管轄部署を確認することが重要です。事前に行政書士に相談して、スムーズに準備を進めることが推奨されます。

2.2 申請手順

薬局開設許可申請は、次の手順で行います:

  1. 申請書類の準備:申請書、事業計画書、施設図面などを整える。

  2. 申請書提出:都道府県に提出する。

  3. 審査:提出された書類を基に、審査が行われます。この審査では、施設の設備が基準に適しているか、薬剤師の配置が適切かなどが確認されます。

  4. 許可通知:審査が完了し、条件を満たしていれば許可が下り、開設が可能となります。

2.3 申請時期の重要性

薬局開設許可申請は事業計画の早期段階で行うべきです。特に、建物の改修や設備の整備が必要な場合、その準備にも時間がかかります。申請から許可まで通常は1ヶ月〜3ヶ月程度かかるため、余裕を持った申請を心掛けることが大切です。


3.薬局開設許可の必要書類

1. 薬局開設許可申請書(別紙1)

薬局開設許可申請書は、薬局の開設を申請するための最も基本的な書類です。所定の様式を用いて作成する必要があり、申請者の基本情報や薬局の詳細(例えば名称や所在地など)を記載します。申請書に記載する内容が不正確であると、申請が遅れる原因となるため、慎重に記入することが求められます。

2. 薬局構造設備の概要(別紙2)

薬局構造設備の概要書は、薬局の施設が法的基準を満たしているかを証明するための書類です。所定の様式を使用し、施設の設置場所、間取り、各部屋の用途(調剤室、待機スペース、薬品保管庫など)を詳述します。この書類は、薬局が安全かつ効率的に運営できる環境を提供していることを証明するために不可欠です。

3. 管理者およびその他薬剤師・登録販売者の氏名・住所等を記載した書類(別紙3)

この書類には、薬局の管理者やその他の薬剤師、登録販売者の情報(氏名、住所、資格など)を記載します。所定の様式を使用して作成し、薬剤師が適切に配置されていることを確認するために必要な書類です。開設者(法人の場合は取締役(執行役))が管理者を兼務する場合の追加要件についても、特に注意が必要です。

4. 管理者の使用関係証書

管理者の使用関係証書は、管理者と開設者(法人の場合は取締役(執行役))との雇用契約を証明する書類です。雇用契約書の写しまたは雇用証書を原本で提出する必要があります。ただし、開設者が管理者を兼務する場合には、申請者が個人であれば証書は不要ですが、法人の場合は取締役(執行役)が管理者を兼務する際に、実地に管理させる旨の誓約書を提出する必要があります(別紙4)。

5. その他薬剤師・登録販売者の使用関係証書

薬剤師や登録販売者を雇用する場合には、勤務契約書や雇用証書を提出します。ただし、開設者(法人の場合は取締役(執行役))が兼務する際には、提出は不要です。これは、薬局における適切な薬剤師配置が確認されるために必須の書類です。

6. 勤務表(別紙5)

勤務表は、薬剤師や登録販売者の勤務シフトを記載した書類です。薬剤師が1名であっても、勤務表を提出する必要があります。勤務表には、各薬剤師の勤務時間や担当業務が記載されるため、薬局の運営が円滑に行われるかを示す重要な書類です。

7. 特定販売を行う場合の書類(別紙6)

特定販売を行う薬局においては、特定販売に関する事項を記載した書類が求められます。所定の様式に基づいて作成し、特定販売を行うための条件や基準が満たされていることを証明します。これには、薬局が取り扱う製品や販売方法の詳細も含まれるため、特定販売を行う場合には、法律に基づいたしっかりとした計画が必要です。

8. 調剤しない薬剤師または要指導医薬品・一般用医薬品を販売しない薬剤師の情報

調剤しない薬剤師や、要指導医薬品・一般用医薬品を販売しない薬剤師がいる場合、その薬剤師の氏名や勤務時間を記載した書類が求められます。これには、任意の様式で構いませんが、備考欄に記載することも可能です。

9. 資格を証する書類

薬剤師免許証や登録販売者の販売従事登録証の原本を提出する必要があります。窓口で確認後、原本は返却されますが、これらの証明書は薬剤師や登録販売者が適法に資格を持っていることを示すため、確実に準備しておきましょう。

10. 無菌調剤室の室内の空気清浄度に関する書類

無菌調剤室を設置する場合、その空気清浄度に関する書類が必要です。無菌調剤室を設置しない場合は提出不要ですが、設置した場合には、空気清浄度がISO14644-1規格のクラス7以上であることを証明する仕様書を提出します。この基準は、無菌製剤処理を行うために十分な空気清浄度を確保するための要件です。

11. 無菌調剤室提供薬局との契約書

無菌調剤室を共同利用する場合には、無菌調剤室提供薬局との間で共同利用に関する契約書を交わす必要があります。これには、無菌調剤室の使用方法、責任者の管理責任、使用に関する指針や研修の実施内容、事故発生時の報告体制などを記載することが求められます。無菌調剤室を設置していない場合は提出不要ですが、設置した場合には慎重に契約内容を取り決めておきましょう。


行政書士の実務的なアドバイス

薬局開設許可申請は、非常に多くの書類と手続きを伴います。行政書士としての視点から、以下の点に注意を払いながら進めることをお勧めします:

  1. 書類の正確性
    書類の内容に誤りがないよう、各項目を丁寧に確認することが最も重要です。特に、申請書や施設図面は、申請内容の基盤となる部分ですので、誤字脱字や記載ミスがないように細心の注意を払いましょう。

  2. 早期の準備
    書類の準備には時間がかかるため、事前に計画を立てて準備を進めておくことが重要です。施設改修が必要な場合、工事や設備の手配が完了するまでには時間がかかることもあります。

  3. 申請先の確認
    申請書類は都道府県ごとに異なる場合があるため、管轄の行政機関に確認し、所定の様式や提出期限を守るようにしましょう。

  4. 専門家のサポート
    複雑な書類作成や手続きについては、行政書士などの専門家に相談することで、よりスムーズに申請が進む可能性が高まります。


3. 薬局開設許可申請に必要な書類と準備方法

以下に、薬局開設許可申請に必要な提出書類を表形式でまとめ、各書類が必要となる理由も加えました。

提出書類 個人で申請する場合 法人で申請する場合 必要な理由
① 薬局開設許可申請書(※1) 薬局開設の意思を正式に申請するため、基本的な書類。
② 薬局構造設備の概要(※2) 薬局の施設が法的基準を満たしているかを証明するため。
③ 付近の見取図・建物の配置図・薬局の平面図 薬局の立地、施設内の配置が適切であるかを確認するため。
④ 履歴事項全部証明書(発行後3か月以内のもの) 法人の場合、法人の正当性を証明するために必要。
⑤ 管理者及びその他の薬剤師・登録販売者の「氏名」「住所」「勤務時間」等を記載した書類(※3) 薬局の運営に必要な薬剤師・登録販売者の情報を証明するため。
⑥ 管理者の使用関係証書(※4) 管理者の雇用契約書または証書で、管理者の責任を確認するため。
⑦ その他薬剤師・登録販売者の使用関係証書(※5) 薬剤師や登録販売者の雇用契約を証明するため。
⑧ 勤務表(※6) 薬剤師や登録販売者の勤務体制を確認し、適正配置を証明するため。
⑨ 特定販売を行う場合、特定販売に関して厚生労働省令で定める事項を記載した書類(※7) 特定販売を行う場合、その内容が適法であることを確認するため。
⑩ 体制省令で求められている指針・手順書 薬局の業務が適切に運営されるために必要な手順や指針を記載するため。
⑪ 調剤しない薬剤師又は要指導医薬品・一般用医薬品を販売しない薬剤師がいる場合、その薬剤師の氏名・勤務時間(※8) 調剤業務や販売業務を行わない薬剤師の勤務状況を確認するため。
⑫ 資格を証する書類(※9) 薬剤師免許証や販売従事登録証で、資格が正当であることを証明するため。
⑬ 無菌調剤室の室内に空気清浄度に関する書類(※10) 無菌調剤室を設置する場合、空気清浄度を証明するため。
⑭ 無菌調剤室提供薬局との間で、共同利用に関して必要な事項を記載した契約書等の写し(※11) 無菌調剤室を共同利用する場合、その利用契約内容を証明するため。
⑮ 申請者が精神機能の障害により業務を適正に行うに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができないおそれがある者である場合のみ申請者の医師の診断書(発行後3か月以内のもの) 申請者の健康状態を証明し、業務が適正に行えるかどうかを確認するため。
重要なポイント
  • ◎:必須書類:薬局開設許可申請を行うために必ず提出しなければならない書類。

  • ○:該当する場合に必要:特定の状況に該当する場合に提出が必要な書類(例えば法人申請の場合や特定販売を行う場合)。

この表を基に、必要書類を整理し、準備を進めることが重要です。申請書類に不備がないよう、事前に確認を行い、必要に応じて行政書士に相談することで、申請手続きをスムーズに進めることができます。


4. 薬局開設許可申請の要件と条件を詳しくチェック

薬局開設許可申請には、特定の法的要件と条件を満たす必要があります。これらをクリアしていない場合、申請は却下される可能性があります。

4.1 基本的な要件
   (1) 構造設備の基準と体制省令を満たすこと。
◎ 薬局等構造設備規則第1条(厚生省令)
◎ 薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令第1条(厚生省令) ◎ 神戸市薬局等許可審査基準及び指導基準
(2)管理薬剤師を置き、薬局を実地に管理すること。
(3)申請者(法人であるときは、薬事に関する業務に責任を有する役員)が医薬品医療機器等法で定めら れた欠格条項に該当しないこと。 

薬局の構造設備基準

薬局の構造設備は、薬局を開設するための最小限の基準として、施設の安全性、衛生管理、業務の適切性を確保するために設けられています。これにより、患者が安全に医薬品を購入でき、薬局の運営が適切に行われることが求められます。

基本的な構造設備基準
  1. 薬局の外観

    • 薬局は外観から薬局であることが明確で、薬剤や医薬品を購入または譲り受けるために出入りしやすい構造であること。

  2. 換気と清潔性

    • 十分な換気と清潔さが確保されていること。

  3. 薬局間の明確な区分

    • 他の薬局や店舗、居住スペース、不潔な場所と明確に区別されていること。

  4. 面積

    • 面積はおおむね19.8平方メートル以上で、薬局の業務を適切に行える広さであること。

  5. 明るさ

    • 医薬品を通常陳列する場所には60ルクス以上、調剤台の上は120ルクス以上の明るさが必要。

  6. 冷暗貯蔵設備

    • 医薬品を保管するための冷暗貯蔵設備が設置されていること。

  7. 鍵付き貯蔵設備

    • 鍵のかかる貯蔵設備が必要。

  8. 調剤室の要件

    • 調剤室には6.6平方メートル以上の面積が必要で、天井や床は板張り、コンクリート等で整備されていること。


薬局構造設備基準

基準項目 詳細 必要な理由
外観とアクセス 薬局は外観から明確に薬局であり、出入りが容易であること 利便性と認識性の確保
換気と清潔性 換気が十分で清潔であること 衛生管理のため
他の施設との区分 薬局以外の店舗や居住地、不潔な場所と明確に区別されていること 清潔性と安全性の確保
面積 おおむね19.8平方メートル以上 業務が円滑に行える広さ
明るさ 陳列場所:60ルクス以上、調剤台:120ルクス以上 視認性の向上と作業の安全確保
冷暗貯蔵設備 冷暗貯蔵設備が設置されていること 医薬品の品質保持
鍵付き貯蔵設備 鍵がかかる貯蔵設備を有すること 医薬品の適切な管理
調剤室の要件 6.6平方メートル以上の面積、板張りまたはコンクリート製の床と天井 調剤業務の適正な実施

薬局構造に関連する特殊な設備基準

さらに、特定の薬局では、薬品の管理や取り扱いに関してより詳細な基準が求められます。

  1. 無菌調剤室

    • 無菌製剤を取り扱う場合、専用の無菌調剤室が必要であり、適切な空気清浄度や設備が整備されていることが求められます。

  2. 医薬品陳列設備の要件

    • 薬局で販売する医薬品には、各種の安全管理のために専用の陳列区画が求められます。

    • 薬局製造販売医薬品要指導医薬品第一類医薬品など、販売する医薬品に応じて専用の陳列棚や閉鎖装置が必要です。

  3. 放射性医薬品の取り扱い

    • 放射性医薬品を取り扱う薬局は、耐火構造や放射線遮蔽装置が設けられた特別な貯蔵室を有する必要があります。


放射性医薬品取り扱い薬局の要件

放射性医薬品を取り扱う薬局では、以下の要件が追加で求められます。

基準項目 詳細 必要な理由
耐火構造 貯蔵室の主要構造が耐火構造であること 火災による危険を防ぐため
放射線遮蔽 放射線を遮蔽するための壁や設備が設置されていること 放射線被曝の防止
専用貯蔵室 放射性医薬品は専用の貯蔵室に保管されること 放射線の拡散防止

薬局の構造設備は、単に物理的なスペースを確保するだけでなく、業務を安全かつ効率的に行うために非常に重要です。薬局開設に際しては、これらの基準を満たすことが必要不可欠であり、適切に準備を行うことが、薬局開設許可の取得に繋がります。


5. 薬局開設許可申請の審査基準と承認の流れ

薬局開設許可申請の審査は、通常、都道府県が担当し、複数の基準を元に判断されます。

5.1 審査基準
  • 施設の適合性:施設が薬局に必要な基準を満たしているかどうか。

  • 運営体制:薬局の運営が適正であるかどうか。特に、薬剤師が業務に支障なく従事できる環境かが重視されます。

  • 地域の必要性:申請された場所に薬局が新たに必要とされるかどうか。周辺に他の薬局がない場合、需要が高いと判断されることがあります。

5.2 審査の流れ
  1. 書類提出:上記の必要書類を全て提出。

  2. 書類審査:提出された書類が法律基準に合致しているか確認。

  3. 現地調査:場合によっては、施設の実地調査が行われます。

  4. 許可通知:全ての審査が完了し、問題がなければ許可が下り、薬局として営業開始可能となります。


6. 薬局開設許可申請におけるよくあるトラブルと対策

薬局開設許可申請において、よくあるトラブルとその対策を紹介します。

トラブル 対策 コメント
必要書類の不備 事前に行政書士に確認してもらう 書類の不備があると審査が進まないため、事前にチェックが重要
施設の基準不足 必要な設備の確認・改修を早期に実施 改修に時間がかかるため、申請前に設備を整えることが重要
薬剤師の配置不足 必要人数以上の薬剤師を確保 薬剤師が不足すると申請自体が通らないため、事前に薬剤師の確保を

7. 薬局開設許可申請の費用と費用対効果について

薬局開設許可申請には、さまざまな費用がかかります。主な費用は以下の通りです。

7.1 必要な費用
  • 申請手数料:都道府県によって異なりますが、数万円の費用がかかります。

  • 施設の改修費用:薬局開設に必要な設備を整えるための改修費用がかかります。

  • 書類作成費用:行政書士に依頼する場合、その費用も必要です。

7.2 費用対効果

薬局を開設することで得られる収益は、特に立地や地域の需要によって大きく異なります。初期投資は高額ですが、安定した収益を見込むことができれば、数年以内に回収可能な場合もあります。


8. 薬局開設許可申請をスムーズに進めるためのコツ

薬局開設許可申請をスムーズに進めるためには、以下のコツを押さえておくと良いでしょう。

8.1 早期の準備

書類の準備や施設の改修には時間がかかるため、早期に準備を始めることが重要です。特に設備や施設の改修が必要な場合、数ヶ月の時間を要することがあります。

8.2 行政書士の活用

行政書士に依頼することで、申請手続きがスムーズに進みます。専門家の意見を聞くことで、書類の不備やミスを防げるため、結果的に時間を節約できます。


※本記事は都道府県の公開情報に基づく一般的整理です。
費用や運用の詳細は自治体により異なる場合があるため、最新情報は必ず各行政庁の公式情報をご確認ください。

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